朝、水槽の前に立って「おはよう」。卸の現場で教わった、魚の調子の見分け方
先に結論
- 調子のいい水槽の魚は、人が水槽の前に立つと、寄ってきます。
- 調子が悪い魚は、体の色が薄くなって、目が濁ります。
- 朝、水槽の前で「おはよう」と声をかけて、魚の様子を見る習慣が、いちばんの健康診断です。
100本を超える水槽があった、ビニールハウス
私が卸の仕事をしていたころ、職場は、ビニールハウスの中でした。水槽は100本を軽く超えていて、季節の影響を、まともに受ける場所でした。夏は、ハウスの窓や扉を全部あけて風を通し、冬は、灯油の暖房を、ガンガン焚いて暖めます。
灯油は、ガソリンスタンドの人が、定期的に回ってきて、メーターを見て、少なくなっていれば入れてくれました。補充は、2日おきくらいだったので、灯油が切れる心配は、ほとんどありませんでした。
社長に言われた、朝の習慣
その職場で、社長に言われていたことがあります。朝、水槽の前に立って「おはよう」と言えば、その魚の調子がいいか悪いか、分かる、というのです。
あいさつは、ただの声かけではなく、魚の様子を見るための合図でした。100本を超える水槽を、1本1本、細かく調べるのは、大変です。それでも、朝、水槽の前に立って、少しのあいだ眺めるだけで、調子の違いは、見えてきます。
調子がいい水槽は、魚が寄ってくる
調子がいい水槽は、水槽の前に立つと、魚のほうから寄ってきます。人が来ると餌がもらえると覚えていて、元気で食欲もあるからです。
調子が悪い魚は、体色と目に出る
調子が悪い魚は、とくに体色と目に出ます。
- 体色は、薄くなります。
- 目は、濁ります。ただし、目の濁りは、病気やけがなど、ほかの原因でも起きるので、あくまでサインのひとつとして見てください。
この2つは、私が卸の仕事で、いちばん多く見ていたサインです。
自分の水槽でも、できること
この習慣は、自分の水槽でも、そのまま使えます。毎朝、水槽の前に立って、次のことを見るだけです。
- 魚が寄ってくるか
- 体の色が薄くなっていないか
- 目が濁っていないか
どれかが、いつもと違っていたら、水温や水質、病気を疑って、早めに対処してください。くわしくは、「カージナルテトラの飼い方」の、白点病のところに書いています。
毎日見ていれば、魚の「いつもの様子」が分かるので、ちょっとした変化に、気づけるようになります。